ビロードのうさぎ
先日、オクでご縁をいただけた｢ビロードのうさぎ｣
酒井駒子さんのあのﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎそのものだったんです。
・・・ってことでビロードのうさぎをちょこっとアレンジしたお話の始まり始まり。
ビロードのうさぎはとても素敵なうさぎでした。
うさぎをもらった女の子は大喜びで 撫でたり、抱っこしたり、
いつもいっしょに遊んでいました。
ところが、そこへ新しいプレゼントを持ってきたおじさんたちがくると
女の子はもうそちらに夢中になってしまい、
ビロードのうさぎのことはすっかり忘れてしまいました。
女の子のお部屋にはたくさんのおもちゃたちが住んでいました。
中でも値段の高いおもちゃや機械じかけのおもちゃは
自分こそが本物だとただの布でできているﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎのことを
ばかにしていました。
うさぎはいつもお部屋の隅っこで 小さくなっていました。
ただひとり、サーカス団のテディだけはうさぎに優しくしてくれました。
ある日、うさぎは聞いてみました。
｢みんなが言ってる本物ってどういうこと？
ネジで体が動いたりすること？｣
テディは言いました。
｢そうじゃないよ、本物というのは長い間に子供の本当の友達になったものが
本物なんだよ。ただ遊ぶだけでなく、心から大切に大事に思われたおもちゃは
本当のものになる。
たとえその頃には古くなって ボロボロになっていてもね。
おまえさんだってそうなるかもしれないよ、子供部屋には時々魔法が起こるものなんだ｣と。
この家には、ニイナというお手伝いさんがいました。
ニイナは時々、お片づけをするのでおもちゃたちに
恐れられていました。
ある晩、ニイナはいつも女の子と寝ている犬のぬいぐるみが
ないことに気付きました。
｢面倒くさいな｣と棚からうさぎをつかんでくると
｢今日からこの子と寝ましょうね｣と女の子の腕にうさぎを抱かせました。
その日から毎晩、うさぎは女の子と寝るようになりました。
最初は慣れなくて苦しくて、テディのところへ帰りたいと思ったうさぎは
すぐに女の子と寝るのが好きになりました。
女の子が眠るとうさぎも女の子の頬にくっついて楽しい夢を見るのでした。
うさぎと女の子はいつもいっしょでした。
お庭に出て遊んだり、手押し車に乗せてもらったり、
木苺の茂みに可愛いおうちを作ってもらったりしました。
うさぎはだんだんと汚れてきたなくなってきました。
けれど毎日とても幸せだったのでそんなこと気にもしませんでした。
ある時、女の子が急に出かけることになって うさぎが庭においてきぼりになり
夜になってニイナが灯りをかざして 探しにきました。
｢全く、このボロうさぎときたら これがないと眠れないなんて・・・
どこがいいんだろ、こんな汚いおもちゃの！｣
すると大きな声で女の子が｢やめてよ、ニイナ！この子はおもちゃじゃないの。
本当のうさぎなの｣
その晩、うさぎは嬉しくて嬉しくて 眠れませんでした。
ぼく、ぼくー、本当のうさぎになったんだー！！
ある夏のこと、女の子が家の裏の森で遊んでいる間、
草のベッドでうさぎはそっと座っていると
不思議なものが2匹、ﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎの前に現れました。
二匹は縫い目も見えないし、よく動きます。
ﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎはどこにネジがついているんだろうと
びっくりして目を見張りました。
｢なんでじっとしてるんだい？いっしょに遊ぼうじゃないか｣
｢ぼく、遊びたくないの｣
ﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎはネジがついてないことを知られたくありませんでした。
野うさぎたちはｸﾞﾙｸﾞﾙ回りながら ｢ほら 君も飛んでみろよ、踊ってみろよ｣
ﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎは泣きそうになりました。
｢こいつ、においが変だ｣
｢ぼく本当のうさぎだよ、女の子がそう言ったから｣
その時、女の子の足音がして 野うさぎたちはいなくなりました。
｢いかないで、ぼくは本当のうさぎだよ、ねえったら・・・｣
そんなある日、女の子が病気になってしまいました。
高い熱が出て眠り続けています。
うさぎは布団の中に隠れるようにして女の子にくっついていました。
誰かが自分のことを連れて行かないように用心したのです。
そしてうんざりするのどの長い時間が過ぎました。
明るく晴れたある日、部屋の窓は大きく開けられ、
女の子はバルコニーへ連れ出されました。
明日から療養するために海辺の家で暮らすのです。
｢海だって！｣うさぎはわくわくしました。
その時、お医者さんとニイナの声が聞こえました。
｢部屋は全部消毒しなさい、女の子が触ったおもちゃや本は焼いてしまいなさい｣
｢このうさぎはどうしましょう｣
｢こりゃばい菌のかたまりだよ、すぐに焼いてしまいなさい。
また新しいのを買ってあげればいい｣
こんな風に終わりがくるなんて・・・
明日になれば自分は燃やされてしまいます。
女の子は海に行くことに夢中でうさぎのことは忘れてしまっています。
うさぎは震えながら首をのばしてあたりをみました。
｢あんなに楽しかったのに・・・｣
うさぎは胸がつぶれそうになりました。
あんなに可愛がられて本当のうさぎにもなったのに・・・
こんな風に終わりがくるなんて・・・
涙が・・・本当の涙がうさぎの頬を伝い地面に落ちました。
すると不思議なことが起こりました。
美しい妖精が現れたのです。
｢わたしは子供部屋の妖精です。愛されたおもちゃが子供と
お別れすることになった時、わたしが迎えにきて本当のものにしてあげるのです｣
｢さあ！今こそあなたは本当のものになるんです｣
秋が去り、冬が去り、春がきて・・・
季節は巡っていきました。
ある時、女の子は森でこちらのほうをじっと見ている不思議な野うさぎと
出会ったことがあります。
｢どうしてかしら・・・あのうさぎそっくりだよ
病気の時に失くしてしまったわたしのあの古いうさぎに｣
おしまい。
久し振りのマダムたちに出演してもらいました。
ﾋﾞﾛｰﾄﾞのうさぎはこれからもｱﾝﾙ家で大切にします。(ёё。)(。ёё)。
そして おうち晩御飯まとめて。
オットットの飲み会があったりでご飯作らなかった楽ちんな日もあり♪
オットットは黒ゴマ坦々パスタとあたしは焦がしねぎ塩パスタとサラダ。
カレーとサラダ。
こうして、写メ撮るまで気づかなかった、お味噌汁を作り忘れたことをɛ(⸅᷇᷅̑˾ͨ⸅᷆᷄̑ ⸌᷄̑˒ ेɜ
ヨヨシの煮付けと根野菜の煮物と焼き豆腐と春菊と生もすぐの和え物。
野菜と卵の炒め物とエビチリと焼き豆腐と残りの根野菜煮物
串揚げとサラダと高野豆腐と生春巻きとウィンナー玉子とひじき豆。
昨日はスパへ。
温泉でぬくぬくして、ご飯。据え膳上げ膳♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪ﾗﾝﾗﾝ
今夜はお鍋ですだ(￣皿￣)うしししし♪
